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失敗事例から学ぶクロコダイルOEMトラブル
2025.12.28
お知らせ
タイOEMで起こりやすい問題と回避策
クロコダイル(ワニ革)製品は、高級素材ゆえにOEMでの失敗が大きな損失につながりやすい分野です。
特にブランド立ち上げ初期では、知識不足や確認不足から深刻なトラブルに発展するケースも少なくありません。
本記事では、タイのクロコダイルOEMで実際に起こりやすい失敗事例をもとに、原因と具体的な回避策を解説します。
失敗事例①:CITES書類不備で通関できない
トラブル内容
タイから日本へ輸出したクロコダイル製品が、税関で差し止め。
理由は、CITES書類の記載内容と実際の製品仕様が一致していなかったためです。
主な原因
- 学名の誤記・省略
- 数量・製品点数の不一致
- 工場任せで書類確認をしていなかった
回避策
- インボイス・CITES書類を出荷前に必ず日本側で確認
- 製品写真と書類内容を照合
- 初回は小ロットでテスト輸入
失敗事例②:仕上がりがサンプルと違う
トラブル内容
サンプルでは高級感があったのに、量産品では
- ステッチが粗い
- 革の斑(ふ)の配置が雑
- 全体的に安っぽい
という問題が発生。
主な原因
- サンプルは熟練職人、量産は別ライン
- 「同等品質」の定義が曖昧
- 検品基準を明文化していなかった
回避策
- サンプルと同条件で量産することを契約上明記
- 検品基準書を作成
- 初回量産は立ち会い or 写真確認を徹底
失敗事例③:原価計算ミスで利益が出ない
トラブル内容
「OEM単価が安い」と判断して量産した結果、
日本到着後に利益がほとんど残らない事態に。
主な原因
- 関税・消費税を考慮していない
- 輸送費・CITES関連費用の見落とし
- 為替変動リスクを無視
回避策
- 原価は必ず**日本到着ベース(着値)**で計算
- 為替変動を見込んだ価格設計
- 想定原価+10〜15%のバッファを持つ
失敗事例④:小ロットでも高額請求された
トラブル内容
ブランド立ち上げ初期で小ロット発注をしたところ、
想定以上に単価が高く採算が合わない。
主な原因
- クロコダイル原皮は仕入れ単価が高い
- 工房側にとって小ロットは非効率
- 初回取引で信頼関係が構築できていない
回避策
- 小物・単型からスタート
- 将来の継続発注計画を共有
- 無理な値下げ交渉は避ける
失敗事例⑤:ブランドイメージと合わない商品になる
トラブル内容
品質自体は悪くないが、
「自分たちが作りたいブランド像と違う」商品が完成。
主な原因
- デザイン指示が曖昧
- 世界観やターゲットを共有していない
- 工房任せのデザイン判断
回避策
- ブランドコンセプト資料を事前に共有
- 参考写真・NG例を明確に提示
- 修正回数・範囲を事前に決めておく
失敗事例⑥:納期遅延で販売計画が崩れる
トラブル内容
予定していた販売時期に商品が間に合わず、
ローンチ計画が崩壊。
主な原因
- 原皮調達の遅れ
- 繁忙期の生産キャパ超過
- 曖昧な納期設定
回避策
- 繁忙期(年末・大型展示会前)を避ける
- 納期にバッファ期間を設ける
- 遅延時の対応ルールを事前に決める
まとめ|失敗の多くは「事前確認不足」
クロコダイルOEMのトラブルは、
ほとんどが事前確認と設計で防げるものです。
成功のためのポイントは、
- 書類は日本側が最終確認
- 品質基準を数値・言語化する
- 原価は輸入後ベースで考える
- 小ロット・段階的展開
クロコダイルOEMは難易度が高い分、
正しく進めれば他ブランドが真似できない強力な差別化要素になります。