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中国×タイOEMで失敗しない管理体制
― ハイブリッド戦略を成功させるための実務設計 ―
中国OEMとタイOEMを併用するハイブリッド戦略は、コスト・品質・ブランド価値を同時に高められる非常に有効な手法です。しかし一方で、「管理体制」を整えないまま進めると、品質ブレ・納期混乱・在庫ロスといったトラブルが発生しやすくなります。本記事では、中国×タイOEMを失敗させないための管理体制を具体的に解説します。
失敗の原因は「二国管理」ではなく「設計不足」
まず理解すべきなのは、
失敗の原因は
中国OEMとタイOEMを併用すること自体ではない
という点です。
多くのトラブルは、
・管理ルールが曖昧
・基準が統一されていない
・日本側が主導権を持っていない
といった設計不足の管理体制から生まれます。
管理体制①:設計・仕様は必ず一本化する
中国とタイで工場が分かれても、
商品設計・仕様は必ず一本化します。
・素材
・重量
・サイズ
・仕上げレベル
・許容誤差
これらを数値と資料で明文化し、
「中国用」「タイ用」と分けないことが重要です。
設計が一本化されていれば、
製造拠点が変わっても
同じブランドの商品として成立します。
管理体制②:品質基準を言語化・数値化する
「きれいに仕上げる」「日本品質で」
といった表現は、ほぼ確実にトラブルを招きます。
・キズの許容範囲
・色ムラの基準
・検品項目
・不良率上限
を写真+数値+文章で定義し、
中国・タイ双方に同じ基準を共有します。
特にハイブリッド戦略では、
「見た目の統一感」がブランド維持の生命線です。
管理体制③:納期管理は“別々”に考える
中国OEMとタイOEMでは、
・祝日
・生産スピード
・物流ルート
が大きく異なります。
そのため、
同じ納期管理表で動かさない
ことが重要です。
・中国用スケジュール
・タイ用スケジュール
を分けた上で、
最終的に日本側で統合管理します。
「同時に動かそう」とすると、
必ずどちらかに無理が生じます。
管理体制④:検品は“日本基準”で統一する
失敗事例で最も多いのが、
「中国とタイで仕上がりが違う」問題です。
これを防ぐために、
検品基準は
製造国基準ではなく、日本基準
で統一します。
・出荷前検品
・抜き取り検品
・第三者検品
を組み合わせ、
「どこで作られても同じ品質」
を担保する体制を作ります。
管理体制⑤:日本側が“司令塔”になる
ハイブリッド戦略で最も重要なのは、
日本側が完全に主導権を持つことです。
・工場同士を直接やり取りさせない
・仕様変更は日本側を必ず通す
・価格交渉・納期調整は一元管理
工場はあくまで
「製造パートナー」であり、
判断権を委ねてはいけません。
中国×タイOEM管理でよくある失敗例
・中国製とタイ製で質感が違う
・在庫が偏り、片方だけ欠品
・仕様変更が片方にしか伝わらない
これらはすべて、
管理の一本化不足が原因です。
まとめ:中国×タイOEMは管理できれば最強
中国×タイOEMは、
難しい戦略ではありません。
✔ 設計を一本化
✔ 品質基準を数値化
✔ 納期・検品を分離管理
✔ 日本側が司令塔になる
この体制さえ整えれば、
ハイブリッド戦略は
コスト・品質・ブランド価値を同時に高める最強のOEMモデル
になります。