NEWSお知らせ

高級レザーブランド立ち上げ向けOEM戦略

2025.12.25

タイのクロコダイルOEMを成功させる実践ロードマップ

高級レザーブランド、とくにクロコダイル製品を軸としたブランド立ち上げでは、OEM戦略の設計が成否の8割を決めると言っても過言ではありません。
「良い工場を見つければ成功する」という単純な話ではなく、商品設計・ロット・価格・規制対応を含めた戦略的なOEM活用が不可欠です。

本記事では、これからブランドを立ち上げる事業者向けに、タイのクロコダイルOEMを前提とした実践的なOEM戦略を解説します。


1. いきなりフルライン展開しない

ブランド立ち上げ時によくある失敗が、

  • バッグ
  • 財布
  • 小物
    を同時に展開してしまうことです。

クロコダイルは素材単価が非常に高く、在庫リスク=資金リスクに直結します。
最初は以下のような戦略が現実的です。

推奨スタート例

  • 二つ折り財布 or カードケース
  • 型数は1〜2型
  • カラーも2色程度に限定

「売れる型を作る」よりも、
**「ブランドの世界観が伝わる型を作る」**ことを優先しましょう。


2. OEM先は「最安」ではなく「得意分野」で選ぶ

タイには多くのクロコダイルOEM工房がありますが、
それぞれ得意分野が異なります

  • バッグに強い工房
  • 小物専門の工房
  • 手縫い中心の高級志向工房

価格だけで選ぶと、
「仕上がりがイメージと違う」
「修正に時間とコストがかかる」
といった事態になりがちです。

ブランドの方向性 × 工房の強みが一致するかを最優先で見極めましょう。


3. サンプル段階で「完成度8割」を目指す

立ち上げ初期は、
「完璧なサンプルを作ろう」と考えがちですが、これは非効率です。

サンプル段階では、

  • サイズ感
  • 革の雰囲気
  • ステッチ
  • 金具バランス

など、量産に必要な8割が確認できれば十分です。

残りの2割は、

  • 初回量産
  • 日本到着後の市場反応

を見ながらブラッシュアップする方が、資金効率が良くなります。


4. 原価設計は「輸入後」を基準に考える

OEM単価だけを見て
「安く作れた」と判断するのは危険です。

クロコダイルOEMでは、

  • CITES関連費用
  • 輸送費
  • 関税
  • 消費税

が必ず発生します。

原価設計の基本式

製品原価=OEM単価+輸送費+関税+諸経費

この最終原価から逆算して販売価格を設定することが、ブランド継続の前提条件です。


5. 小ロット×高単価を前提にする

ブランド立ち上げ初期は、
量よりも利益率を重視すべきです。

  • 小ロット生産
  • 高付加価値ストーリー
  • 限定性の演出

これらを組み合わせることで、
在庫リスクを抑えつつブランド価値を高めることができます。

「売れたら増やす」ではなく、
**「売り切る前提で作る」**ことが重要です。


6. OEM先とは「パートナー関係」を築く

タイのクロコダイルOEMは、
単発発注よりも継続前提の取引を好む工房が多い傾向にあります。

  • 将来的な展開構想を共有する
  • 無理な値下げ交渉をしない
  • フィードバックを丁寧に伝える

これらを意識することで、
優先的な生産対応や素材確保につながるケースもあります。


7. 「作れる」より「売れる」を基準にする

技術的に素晴らしい商品でも、
市場に合わなければブランドは続きません。

  • 誰に向けた商品か
  • なぜクロコダイルなのか
  • なぜタイ生産なのか

この3点を明確に言語化できるかが重要です。

OEMはあくまで手段であり、
ブランド価値を伝えるための設計思想こそが本質です。


まとめ|OEM戦略はブランド戦略そのもの

タイのクロコダイルOEMは、
高級ブランド立ち上げにおいて非常に強力な選択肢です。

しかし成功の鍵は、

  • 商品数を絞る
  • OEM先を戦略的に選ぶ
  • 小ロット・高付加価値を徹底する
  • 輸入後原価で考える

この積み重ねにあります。

「作る前に、売り方を決める」
これが、ブランド立ち上げ期のOEM戦略で最も重要な考え方です。