NEWSお知らせ
タイでのOEMが注目される理由|中国に次ぐ製造拠点の新潮流
世界の製造業は今、大きな転換期を迎えています。弊社も大変お世話になっている中国。長年、圧倒的な生産力を誇ってきましたが、近年では「タイ」「ベトナム」「インドネシア」など東南アジア諸国へ生産拠点を移す動きが加速しています。中でもタイは、安定した政治・高い技術力・インフラの整備によって、今やアジアの製造のハブとして注目を集めています。
今回は、タイでのOEM生産を行うメリット・デメリットを整理し、中国との違いも踏まえ実務的で使える情報を中心にまとめてみました。
1、タイが製造拠点として選ばれる理由
①安定したインフラ・交通網
タイは東南アジアの中心に位置し、港湾・高速道理・空港等のインフラが整っています。特にバンコク近郊から東部経済回廊(ECC:Easterm Economic Corridor)にかけては、世界有数の工場地帯が形成されています。
輸出拠点としての強み:日本・中国・インド・ASEAN諸国の中間に位置するため、世界各国の輸送コストが抑えられます。
②日系企業の進出が進んでいる
タイには多数の日本企業が進出しており、サプライチェーンや日本語対応の工場が多いのが特徴です。自動車部品・電子機器・アクセサリー(シルバー)・雑貨など、幅広い分野でOEM・ODMが可能です。
言語・文化の壁が低く、日本品質の製造が可能という点は多きな魅力です。
③人件費が安定している
中国の人件費が年々上昇する中、タイは比較的安定しています。2025年時点でバンコク近郊の平均月給は約20,000~25,000バーツ(日本円で約8~10万円)ほど。品質とコストのバランスがとれた生産国として、各国メーカーが注目しています。
2、タイOEM生産の主な分野
分野 特徴 主な輸出先
シルバーアクセサリー 職人技が高くシルバー925製造が得意 日本・欧米
アパレル・雑貨 中小ロット対応・縫製品質が高い 日本・韓国
家電・電子機器 日系企業が多く精密加工に強い 欧米・日本
特に弊社も大変お世話になっているシルバーアクセサリーやジュエリーは、バンコクやチェンマイが世界的な生産拠点として知られています。
3、タイOEMのメリット
1、品質の安定性:熟練した技術者が多く、品質管理の精度が高い
2、日本企業との相性が良い:日系企業の進出が多く、日本語対応スタッフや品質基準を理解する工場が多い
3、地理的優位性:ASEAN内の輸出がしやすく、関税優遇制度(FTA)を活用できる
4、文化親和性:タイ人の穏やかな国民性や勤勉さが、長期的なパートナーシップを築く上で魅力
4、タイOEMのデメリット・注意点
1、最小ロットがやや大きい場合がある。:工場によっては「最低発注数(MOQ)が高めに設定されて いることも。
2、英語や日本語対応が限定的な工場のある。:ローカル業者と取引する際は、通訳や現地パートナーが必要になる場合がある。
3、為替変動リスク:バーツ高・円安の影響で、コストが変動するリスクも存在。
5、中国OEMとの比較
項目 中国 タイ
コスト やや上昇傾向 安定・やや安い
品質 高い 高品質(特に手工業系)
言語対応 英語・中国語中心 英語・一部日本語対応
政治リスク 米中摩擦等懸念あり 安定傾向
ロジスティックス 発達 改善中・EECが強み
まとめると、タイは”ポスト中国”としてバランスの取れた製造拠点です。
6、タイでOEMを始めるステップ
①製品ジャンルの明確化(例:アクセサリー、雑貨、装飾など)
②現地パートナー・OEM業者の選定
③サンプル制作→品質チェック→契約
④量産・輸出・アフター管理
まとめ
タイでのOEM生産はコスト・品質・安定性のバランスがとれた戦略的な選択肢です。中国に比べるとリスクが低く、ASEAN市場全体を視野に入れた製造拠点としても価値も高まっています。
特にシルバーアクセサリーや雑貨など、クラフトマンシップが求められる分野では、タイの技術が強みです。日本企業がこれから東南アジアへ製造を進める中で、タイは間違いなく「次の主役」となるでしょう。
弊社におきましても、依頼された商品により中国OEMかタイOEMが適切か判断しております。
特にオリジナルシルバーアクセサリーは100%タイへOEMを発注しております。
最近見かけるのは、シルバー価格が上昇している中、シルバー925と記載されているにも関わらず安価で販売されている商品からです。
弊社が提携している工場は、あるハイブランドのシルバーアクセサリー制作をするなど、信頼がおける工場です。品質には絶対の自信をもっております。
オリジナルいシルバーアクセサリーや中国OEMをお考えの経営者やご担当者様、お気軽に落ち合わせください。