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高級レザーブランド立ち上げ向けOEM戦略
タイのクロコダイルOEMを成功させる実践ロードマップ
高級レザーブランド、とくにクロコダイル製品を軸としたブランド立ち上げでは、OEM戦略の設計が成否の8割を決めると言っても過言ではありません。
「良い工場を見つければ成功する」という単純な話ではなく、商品設計・ロット・価格・規制対応を含めた戦略的なOEM活用が不可欠です。
本記事では、これからブランドを立ち上げる事業者向けに、タイのクロコダイルOEMを前提とした実践的なOEM戦略を解説します。
1. いきなりフルライン展開しない
ブランド立ち上げ時によくある失敗が、
- バッグ
- 財布
- 小物
を同時に展開してしまうことです。
クロコダイルは素材単価が非常に高く、在庫リスク=資金リスクに直結します。
最初は以下のような戦略が現実的です。
推奨スタート例
- 二つ折り財布 or カードケース
- 型数は1〜2型
- カラーも2色程度に限定
「売れる型を作る」よりも、
**「ブランドの世界観が伝わる型を作る」**ことを優先しましょう。
2. OEM先は「最安」ではなく「得意分野」で選ぶ
タイには多くのクロコダイルOEM工房がありますが、
それぞれ得意分野が異なります。
- バッグに強い工房
- 小物専門の工房
- 手縫い中心の高級志向工房
価格だけで選ぶと、
「仕上がりがイメージと違う」
「修正に時間とコストがかかる」
といった事態になりがちです。
ブランドの方向性 × 工房の強みが一致するかを最優先で見極めましょう。
3. サンプル段階で「完成度8割」を目指す
立ち上げ初期は、
「完璧なサンプルを作ろう」と考えがちですが、これは非効率です。
サンプル段階では、
- サイズ感
- 革の雰囲気
- ステッチ
- 金具バランス
など、量産に必要な8割が確認できれば十分です。
残りの2割は、
- 初回量産
- 日本到着後の市場反応
を見ながらブラッシュアップする方が、資金効率が良くなります。
4. 原価設計は「輸入後」を基準に考える
OEM単価だけを見て
「安く作れた」と判断するのは危険です。
クロコダイルOEMでは、
- CITES関連費用
- 輸送費
- 関税
- 消費税
が必ず発生します。
原価設計の基本式
製品原価=OEM単価+輸送費+関税+諸経費
この最終原価から逆算して販売価格を設定することが、ブランド継続の前提条件です。
5. 小ロット×高単価を前提にする
ブランド立ち上げ初期は、
量よりも利益率を重視すべきです。
- 小ロット生産
- 高付加価値ストーリー
- 限定性の演出
これらを組み合わせることで、
在庫リスクを抑えつつブランド価値を高めることができます。
「売れたら増やす」ではなく、
**「売り切る前提で作る」**ことが重要です。
6. OEM先とは「パートナー関係」を築く
タイのクロコダイルOEMは、
単発発注よりも継続前提の取引を好む工房が多い傾向にあります。
- 将来的な展開構想を共有する
- 無理な値下げ交渉をしない
- フィードバックを丁寧に伝える
これらを意識することで、
優先的な生産対応や素材確保につながるケースもあります。
7. 「作れる」より「売れる」を基準にする
技術的に素晴らしい商品でも、
市場に合わなければブランドは続きません。
- 誰に向けた商品か
- なぜクロコダイルなのか
- なぜタイ生産なのか
この3点を明確に言語化できるかが重要です。
OEMはあくまで手段であり、
ブランド価値を伝えるための設計思想こそが本質です。
まとめ|OEM戦略はブランド戦略そのもの
タイのクロコダイルOEMは、
高級ブランド立ち上げにおいて非常に強力な選択肢です。
しかし成功の鍵は、
- 商品数を絞る
- OEM先を戦略的に選ぶ
- 小ロット・高付加価値を徹底する
- 輸入後原価で考える
この積み重ねにあります。
「作る前に、売り方を決める」
これが、ブランド立ち上げ期のOEM戦略で最も重要な考え方です。