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タイのクロコダイルOEM製品を日本へ輸入する際の注意点【実務者向け完全ガイド】

2025.12.18

タイで生産したクロコダイル(ワニ革)製品を日本で販売する場合、一般的な革製品とは異なる注意点が数多く存在します。特にクロコダイルは国際的な規制対象素材であるため、手続きを誤ると通関できない、最悪の場合は没収・罰則のリスクもあります。

ここでは、日本向けにクロコダイルOEM製品を輸入する際の重要ポイントを分かりやすく解説します。


1. CITES(ワシントン条約)対応は必須

クロコダイルは規制対象素材

クロコダイル(ワニ革)はCITES(ワシントン条約)附属書Ⅱに該当するケースが多く、日本への輸入時には正規の輸出入許可が必要です。

必要となる主な書類

  • タイ政府発行のCITES輸出許可書
  • 日本側での輸入承認書
  • 養殖個体であることを証明する書類
  • インボイス・パッキングリスト

これらの書類に製品点数・素材・学名・数量の不一致があると、通関で止まる原因になります。


2. 学名・素材表記の不備に注意

クロコダイル製品では、
「クロコダイル」や「ワニ革」だけの表記はNGです。

正しい表記例

  • Crocodylus porosus
  • Crocodylus siamensis
  • Alligator mississippiensis

OEM工場が作成するインボイスや証明書に、正確な学名が記載されているか必ず確認しましょう。ここが曖昧だと、日本の税関で差し戻される可能性があります。


3. 製品加工後でもCITESは必要

よくある誤解として
「バッグや財布に加工済みだからCITESはいらない」
という認識がありますが、これは誤りです。

クロコダイル素材を一部でも使用している場合、

  • 完成品
  • 半製品
  • パーツ

すべてCITES対象となります。加工の有無は関係ありません


4. 日本の関税・消費税の把握

関税率の確認

クロコダイル製品は、

  • バッグ
  • 財布
  • ベルト
    など製品カテゴリによって関税率が異なります

革製品は比較的関税率が高いケースもあるため、
OEM単価+輸送費+関税+消費税
を含めた原価計算が重要です。


5. 輸入者責任は日本側にある

日本の法律では、輸入者(日本法人・個人事業主)が最終責任者となります。

つまり、

  • 書類不備
  • 規制違反
  • 表記ミス

があった場合、
「タイ工場のミス」では済まず、日本側が責任を負う点に注意が必要です。


6. 初回輸入は必ず少量でテストする

クロコダイルOEMの初回輸入では、

  • 通関フローの確認
  • 書類精度のチェック
  • 税関対応の経験

を目的として、小ロットでのテスト輸入を強くおすすめします。

一度問題なく通関できれば、2回目以降はスムーズになります。


7. 専門知識のある通関業者を使う

クロコダイル製品は、通常の革製品とは別枠で扱われます。
そのため、

  • CITES対応経験のある通関業者
  • 動物由来製品の実績がある業者

を選ぶことが非常に重要です。

通関業者選びを誤ると、
「書類はあるのに通らない」
という事態が起こりがちです。


まとめ|日本向け輸入は「事前準備」がすべて

タイのクロコダイルOEMは魅力的ですが、
日本への輸入段階で失敗すると大きな損失につながります。

成功のポイントは、

  • CITES書類の正確性
  • 学名・数量の厳密管理
  • 通関業者との連携
  • 小ロットでの検証

この4点を押さえることです。

しっかり準備すれば、
タイのクロコダイルOEMは日本市場で高付加価値商品を展開する強力な武器になります。