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タイのクロコダイルOEM製品を日本へ輸入する際の注意点【実務者向け完全ガイド】
タイで生産したクロコダイル(ワニ革)製品を日本で販売する場合、一般的な革製品とは異なる注意点が数多く存在します。特にクロコダイルは国際的な規制対象素材であるため、手続きを誤ると通関できない、最悪の場合は没収・罰則のリスクもあります。
ここでは、日本向けにクロコダイルOEM製品を輸入する際の重要ポイントを分かりやすく解説します。
1. CITES(ワシントン条約)対応は必須
クロコダイルは規制対象素材
クロコダイル(ワニ革)はCITES(ワシントン条約)附属書Ⅱに該当するケースが多く、日本への輸入時には正規の輸出入許可が必要です。
必要となる主な書類
- タイ政府発行のCITES輸出許可書
- 日本側での輸入承認書
- 養殖個体であることを証明する書類
- インボイス・パッキングリスト
これらの書類に製品点数・素材・学名・数量の不一致があると、通関で止まる原因になります。
2. 学名・素材表記の不備に注意
クロコダイル製品では、
「クロコダイル」や「ワニ革」だけの表記はNGです。
正しい表記例
- Crocodylus porosus
- Crocodylus siamensis
- Alligator mississippiensis
OEM工場が作成するインボイスや証明書に、正確な学名が記載されているか必ず確認しましょう。ここが曖昧だと、日本の税関で差し戻される可能性があります。
3. 製品加工後でもCITESは必要
よくある誤解として
「バッグや財布に加工済みだからCITESはいらない」
という認識がありますが、これは誤りです。
クロコダイル素材を一部でも使用している場合、
- 完成品
- 半製品
- パーツ
すべてCITES対象となります。加工の有無は関係ありません。
4. 日本の関税・消費税の把握
関税率の確認
クロコダイル製品は、
- バッグ
- 財布
- ベルト
など製品カテゴリによって関税率が異なります。
革製品は比較的関税率が高いケースもあるため、
OEM単価+輸送費+関税+消費税
を含めた原価計算が重要です。
5. 輸入者責任は日本側にある
日本の法律では、輸入者(日本法人・個人事業主)が最終責任者となります。
つまり、
- 書類不備
- 規制違反
- 表記ミス
があった場合、
「タイ工場のミス」では済まず、日本側が責任を負う点に注意が必要です。
6. 初回輸入は必ず少量でテストする
クロコダイルOEMの初回輸入では、
- 通関フローの確認
- 書類精度のチェック
- 税関対応の経験
を目的として、小ロットでのテスト輸入を強くおすすめします。
一度問題なく通関できれば、2回目以降はスムーズになります。
7. 専門知識のある通関業者を使う
クロコダイル製品は、通常の革製品とは別枠で扱われます。
そのため、
- CITES対応経験のある通関業者
- 動物由来製品の実績がある業者
を選ぶことが非常に重要です。
通関業者選びを誤ると、
「書類はあるのに通らない」
という事態が起こりがちです。
まとめ|日本向け輸入は「事前準備」がすべて
タイのクロコダイルOEMは魅力的ですが、
日本への輸入段階で失敗すると大きな損失につながります。
成功のポイントは、
- CITES書類の正確性
- 学名・数量の厳密管理
- 通関業者との連携
- 小ロットでの検証
この4点を押さえることです。
しっかり準備すれば、
タイのクロコダイルOEMは日本市場で高付加価値商品を展開する強力な武器になります。