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チェンマイ発|カレンシルバーOEM現場レポート|タイ職人技が生むハンドメイドジュエリーの真価

2025.11.13

今、世界のジュエリーブランドやデザイナーが注目するのが、タイ北部・チェンマイのカレンシルバーOEMです。山岳民族カレン族の伝統技術をベースにした手作業の銀細工は、大量生産では生み出せない温もりとアート性を備えています。今回は、実際にチェンマイの職人工房を訪れた視点からカレンシルバーOEMの現場・制作工程・ビジネスの可能性を詳しくレポートいたします。

1、チェンマイがカレンシルバーの中心である理由

チェンマイはタイ北部の文化都市として知られ、古くからシルバー細工・木彫り・織物などの手工業が発達してきました。その中でもカレン族のシルバーは、特に純度と造形美で広く知られています。多くの職人工房はチェンマイの郊外の村に点在し、小規模なが、手打ち・彫金・ロウ付けなどの伝統技術を継承。OEM注文を受けて海外ブランドやデザイナー向けに制作しています。

2、現場取材:1点ずつ仕上げる職人の手仕事

工房に足を踏み入れると、音と静寂が共存する世界が広がります。「カン、カン」とリズミカルに響く金属音。それは、カレン族の職人がシルバーを叩き、命を吹き込む音です。作業台には、ひとつずつ異なるデザインのパーツ。彼らは型を使わず、”すべて手作業で模様を刻む”ため、同じデザインでも微妙に異なる”個性”が生まれます。仕上げ工程で歯磨き布を使い、自然な光沢を出します。その艶は鏡面んのような人工的な輝きではなく、柔らかく、手の温度を感じる光です。

3、カレンシルバーOEMの特徴

カレンシルバーOEM生産は、他国の生産体制とは異なり、クラフトとデザインの融合を重視します。

①高純度(95~99%)のハンドメイドシルバー使用

②小ロット・多品種に対応(30~50単位~)

③手彫り・ロウ付け・天然石組み合わせ などが可能です。

④デザイナーとの直接い打ち合わせ(弊社対応)→サンプル制作対応

OEMを担当する職人工房は、日本のブランドやヨーロッパのジュエリーメーカーとの取引も多く、エシカル素材やリサイクル銀を扱うケースも増えています。

4、デザインの融合:伝統とモダンの共鳴

現場では、伝統模様をベースにデザインから、モダンでミニマルなジュエリーまで幅広く制作されています。

①太陽モチーフのペンダント

②植物や稲穂を象ったリング

③オニキスやターコイズを組み合わせた数珠ブレスレット など

職人は伝統の技を守りながらも、ブランドデザイナーの要望に応じてデザインを生み出しています。

伝統と現代デザインの共鳴こそ、カレンシルバーの最大の魅力です。」

5、ビジネス視点:少量生産とストーリー性が強み

チェンマイの工房が選ばれる理由は、コストだけではありません。それは、”ブランドの世界観を支えるストーリー性”です。たとえば

「自然と祈りをテーマにしたブランド」→カレンシルバーと共鳴。

「エシカル・サスティナブルジュエリー」→リサイクル銀とフェアトレード素材。

「クラフト重視のブランド」→手彫り・手打ちの風合いが差別化に。

このように、カレンシルバーOEMは単なる製造委託ではなく、ブランドの物語をカタチにする共同制作と言えます。

6、現地工房の課題と展望

一方で、カレンシルバー産業には課題もあります。職人の高齢化、若手不足、国際的物流コストが大きな問題です。しかし、チェンマイでは現在、若い職人たちがデザイン教育を受け、オンライン販売や海外展示会へと積極的に進出しています。これにより、カレンシルバーは伝統産業から国際ブランドパートナーへと進化を遂げつつあります。

まとめ|チェンマイの”手仕事”がブランドを変える

カレンシルバーOEMは、単なる製造の場ではありません。それは、祈り・文化・クラフトが融合した”物語の工房”です。チェンマイの職人たちは、ひとつひとつの銀の粒に魂を込めてジュエリーを作り続けています。その温もりある手作業が、ブランドの深みと信頼をもたらします。

もしあなたのブランドが「量産ではない本物の手仕事」を求めるなら、チェンマイのカレンシルバー工房は、最高のパートナーとなるでしょう。