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中国OEMの失敗事例・トラブル集
― よくある落とし穴と回避策 ―
中国OEMはコスト面・量産力に優れた魅力的な選択肢ですが、準備不足のまま進めると深刻なトラブルに発展するケースも少なくありません。ここでは、実際によく起こる失敗事例をもとに、中国OEMのリスクと回避ポイントを解説します。
失敗事例①:サンプルと量産品の品質が違う
トラブル内容
サンプルでは問題なかった品質が、量産品では明らかに劣化。
・メッキが薄い
・仕上げが雑
・素材が変更されていた
というケースは非常に多く見られます。
原因
・量産時にコストダウンされる
・サンプル専用ラインで作られていた
・品質基準が曖昧だった
回避策
・量産前サンプル(PPサンプル)を必ず確認
・使用素材・加工方法を文書化
・抜き取り検品 or 第三者検品を導入
失敗事例②:納期遅延で販売計画が崩壊
トラブル内容
「〇月納品予定」が守られず、販売開始が大幅に遅延。
クラウドファンディングや予約販売では致命的な問題になります。
原因
・中国の祝日(春節・国慶節)を考慮していない
・工場側の生産キャパ超過
・曖昧な納期合意
回避策
・中国の大型連休を事前に把握
・納期を契約書に明記
・余裕を持ったスケジュール設計
失敗事例③:デザイン流用・コピー品の出回り
トラブル内容
自社オリジナルとして発注した商品が、
・他社に同じデザインで販売されている
・ECサイトで格安コピー品が出回る
といった知的財産トラブル。
原因
・契約書未締結
・工場側のモラル問題
・人気商品化による横流し
回避策
・NDA(秘密保持契約)の締結
・完全オリジナル設計は分業発注
・売れ筋商品は製造先を分散
失敗事例④:最小ロットが想定より大きい
トラブル内容
「小ロット可能」と聞いていたが、実際には
・型代が高額
・追加発注条件が厳しい
・在庫過多
になり、資金繰りが悪化。
原因
・表面上のMOQ(最低発注数)だけで判断
・金型費・資材ロットを見落とした
回避策
・総コスト(型代+単価)で判断
・初回はテスト生産前提で交渉
・在庫リスクを想定した資金計画
失敗事例⑤:検品せずに輸入してクレーム多発
トラブル内容
日本到着後に不良品が大量発覚。
返品・交換・返金対応で利益が消失。
原因
・工場検品を信用しすぎた
・輸入前のチェック体制不足
回避策
・出荷前検品を必ず実施
・日本基準での検品項目を設定
・不良率を事前に合意
中国OEMは「安さ重視」が最大の失敗要因
多くの失敗事例に共通するのは、
「とにかく安く作りたい」という判断です。
中国OEMは、
・管理
・契約
・検品
・コミュニケーション
を徹底して初めて成功します。
価格だけでなく、
長期的なブランド価値を守れるOEM戦略
を構築することが、結果的に最もコストを抑える方法です。
まとめ:失敗事例から学ぶ中国OEM成功の鍵
中国OEMはハイリスクではありません。
「準備不足」が失敗を招くだけです。
✔ 曖昧な指示をしない
✔ 契約と品質基準を明文化
✔ 小さく始めて改善する
この3点を守れば、中国OEMは非常に強力なビジネスパートナーになります。